恋人ごっこ

はじめは、娘が高校生になってから

って話だった。

こないだ酔っ払ってきいたら、

今度は、娘が大学生になるまで

といいはじめた。

娘が心配だと。

わたしのことは心配じゃないんですか。大人だから?

この調子じゃ、社会人になるまで

って、なるよな。

もやもやぐるぐるした。怒りなのか悲しみなのか、何とも言い切れない 歯切れのわるい感じ。

独身になって、2年少し経つ今

自分でお金を稼いで、何を買っても 誰からも文句を言われない今が、おそらく一番幸せだ。

だけど、不意におそってくる さみしさだとか 不安だとかの正体はなんなんだろうと考えたら、

やっぱり彼と結婚したいのだった。

自分の全てを使ってきた二十代はなんだったのだろう

もう会わないあの子たちに費やした年月とは、いまのわたしにとって 意味をなさない。

不倫相手の子を、未婚のまま産んだ子が、職場にいる。

きけば、4年くらい付き合っても、相手は離婚しなかったようだ。

やっぱりそういう人は離婚しないんだなと、思った。

都合よく、楽しいところだけ啄んでいって、帰る場所へ帰る。

新店の応援もあり、Uちゃんちに泊まりにいった。

彼からは、さんざん疑われた。

実際に前例もあるし、尾行されてないか心配で

Uちゃんも尾行されてないか、窓から見ていた。Uちゃんのヴェゼルを尾行しているN-WGNはいないから、大丈夫だった。

一緒に飲んで、デリバリーピザを食べて、お風呂に入ったあと

Uちゃんから、中にだされた。

子供できてほしいって。

できてもできなくても、結婚したいって。

抜いた後、Uちゃんのが、どんどん出てきた。まだ出るの?ってくらい。

ひどいのは、どっち?

いつまでも離婚しない彼と、中にだされてるわたし。

と、Uちゃんを裏切って、彼と会っているわたし。

誰なの?

浮気をしなければずっと一緒でいられる

とかいう前に、はよ離婚に向けて動きなよ。